退職代行サービス使って辞めたい!でも、どんなデメリットがあるんだろう…。
今話題の退職代行サービスですが、実際に利用するのにこういった不安がありますよね。
「退職代行サービスを利用してスムーズに退職できた」といった話はよく聞きますが、実際はデメリットもつきものです。
この記事では、こういった悩みが解消できるものとなっています。
解決できるお悩み3つ
- 退職代行サービスを利用することで起きるデメリットは何か
- デメリットを避けるにはどうすれば良いのか
- 本当に退職代行サービスを利用した方が良いのか
実際に私も、二次救急の病院で7年病棟看護師として勤めた後、退職しました。
退職までに職場と、有休消化など色々なトラブルがあり本当に大変でした…。
そこで、数ある退職代行サービスについて徹底的に調べ上げ、看護師の退職でストレスや悩みを抱える看護師を少しでも減らせるよう、記事にまとめることにしました。
仕事が忙しくて、退職代行サービスを選ぶ気力も無いわ…。
こんな看護師さんでも大丈夫です。
この記事で紹介するポイントを1つずつ抑えていけば、退職代行サービスを利用するにあたり、不安も無くなり職場環境のストレスからも解放されます。
この記事で解説する内容
この記事を読んで、退職代行サービスを利用すべきかどうか、じっくり考えてみてくださいね。
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「退職代行」ってどんなサービス?
退職代行サービスとは、退職を希望する看護師に代わって退職手続きを行うサービスです。
実際に退職をしたいけど、こういった悩みはありませんか?
- 退職したいけど看護師長に言い出せない
- 病棟の雰囲気が悪くて話ができない
- 人手不足で、辞めたくても言い出せない
こんな時に頼りになるのが、いま話題の「退職代行サービス」
退職のプロがあなたに代わって病院に退職の意思を伝え、必要な手続きを進めてくれます。
これにより、看護師であるあなたは直接職場とやり取りする必要がなくなります。
具体的には、電話やLINEを通して退職代行サービスに連絡し、担当者と退職日の日程等を打ち合わせ。
すると、次の日からは退職代行サービスとのやり取りだけで済み、もう職場に行かなくて済むんです。
白衣やカードキー等、返却物がある場合でも、職場への郵送で済む仕組みになっています。
退職代行を利用する職種、第一位は「医療福祉」
退職代行サービスは、今でこそ話題で、利用者数も増えています。
ただ、「本当に看護師でも利用できるのか?」気になりますよね。
安心してください、退職代行サービスを検討している看護師はあなただけじゃありません。
というのも、退職代行を利用する職種の中でも、実は「看護師」が圧倒的に多いんです。
「退職代行 実行先企業の業種ベスト5」のランキング結果によると、1位が22%で「医療福祉」。
「1位の医療福祉業の中では、『介護施設』の実行数が最も多く、次いで『保育園・病院』が多い結果となりました。
引用:マイナビニュース
あらゆる職種がある中で、退職代行を利用するのは、看護師が多いことがよく分かります。
精神的な負担が大きくて退職の意思を伝えられない看護師、病院とのトラブルを避けたい看護師が利用しています。
例えば、長期間のパワハラに耐えている場合や、退職の際に何度も引き止められているなど、何らかのトラブルのある方がこのサービスを利用していることが多いようです。
まさに、私も7年勤めた総合病院を退職する際に師長や看護部長からの引き留めに合い、退職までに時間がかかりました…!
「退職代行はやめとけ」と言われる5つのデメリット
退職代行サービスを利用すれば、翌日から職場に顔を出すこともなく、あっというまに悩みから開放されます。
ただ、何事もデメリットはつきもの。
退職代行サービスを利用するデメリット6つを詳しく紹介します。
デメリットを把握した上で、利用を検討してくださいね。
デメリットその①コミュニケーションの問題
一つ目は、コミュニケーションの問題。
退職代行を利用することで、職場との直接的なコミュニケーションが不足、誤解が生じる可能性が出てきます。
職場に退職の旨を伝えるのは、あなたではなく退職代行サービスの担当者。
例えば、あなたが「健康上の理由で退職したい」と伝えたかったのに、退職代行業者が「業務が合わないから辞める」と伝えてしまうと、病院側に誤解が生じ、トラブルになることも。
こういった、コミュニケーションエラーを起こさないよう、担当者へ相談した際に「職場へ伝えてほしい内容」を自分の口でしっかりと伝えましょう。
退職代行サービスとのカウンセリングの際に伝えておきたい7つのこと
下記は、退職代行サービスへ相談のカウンセリングを行った際にきちんと伝えておきたい内容です。
- 退職の理由:退職の背景や理由。職場での人間関係、労働条件、キャリアプランの変更など。
- 現在の労働状況:勤務時間、労働条件、雇用形態(正社員、契約社員など)、残業の有無、労働環境の詳細など、現在の仕事の具体的な状況。
- 退職希望日:いつ退職したいのか、具体的な日程。
- 健康状態:職場のストレスが健康に与えている影響や、心身の不調の有無。
- 法的問題の有無:労働問題や法的な問題が絡んでいる場合
相談前に、メモをしておくなど自分の考えをまとめておくとスムーズですね。
デメリットその②退職金や有給の問題
退職代行サービスを使うことで、退職金や有給の取得が難しくなるケースがあります。
その理由は、退職代行サービスを利用すると、あなた自身が直接会社と交渉する機会が失われてしまうため。
これによって、退職金の交渉や有給休暇の消化について話し合う機会も減ります。
退職代行業者を介することで、職場がこれらの支給を渋る可能性も…。
退職金について
退職金に関しては、支給条件が職場によって大きく違ってきます。
退職代行サービスを通じての退職が、条件を満たさない可能性があることも。
例えばですが、こういった規約のある職場も…!
一定期間の予告なしに退職すると、「退職金が減額される」あるいは「支給されない」
退職金等の決まり事に関しては、職場の「就業規則」を確認してみてください。
有給について
看護師の職場、特に病棟の場合「有給消化」は退職時に問題になることが多いですよね。
理由は人手不足から、有休消化を申請しても、上司に認めてもらえない…なんてことも多いんです。
実際に、私も7年勤めた病棟を退職する時、有給の申請を師長に伝えたところあまり良い顔はされず。
結果として、本来の有給休暇の半分しかもらえませんでした。
ただ、有給消化は労働者の権利。
申請すれば、誰でも取得は可能なんです。
以下は、退職代行実績100%、業界内での利用者数も多い、「退職代行モームリ」という退職代行サービスのサイトから引用したものです。
有給は退職の意思を伝えてからでも消化できますし、有休の使用は労働者の権利となります。
退職時には有休の取得時期をずらす「時季変更権」を会社が行使することができないので、確実に使用して退職をする事が出来ます。
引用:退職代行モームリ
デメリットその③職場との信頼関係が無くなる
退職代行サービスを利用することで、こんな風に感じる看護師さんも多いですよね
- 退職代行サービスを使ったら、職場に何て思われるんだろう…。
- 同僚にバレたら嫌だな〜。
退職代行サービスにまだ馴染みの無い場合、こう思うのもムリはありません。
退職代行業者が職場に退職を伝える場合、書面による退職届の提出を省略する場合があります。
退職代行サービスの担当者が、職場へ電話をし口頭で退職の旨を伝える業者もあるからです。
書面による退職届の提出は法律で義務付けられているわけではありませんが、多くの職場では慣例として行われています。
書面による退職届の提出を省略することで、職場から「非常識な退職の仕方」と捉えられ、印象が悪くなる可能性も。
ただ、退職代行サービスを利用するくらい「自分で退職の意思を伝えらえれないほど、追い込まれた状況にある」というのは、精神的にもかなり負荷がかかっているはず。
看護師の求人は多く需要が高まっている中で、合わない職場で精神的ストレスが大きい中、無理して働く必要はありません。
「今後関わることの無い職場のスタッフには、どう思われようと構わない」
このくらいの気持ちでいることが大事。
もっと言うと、「退職するのに、退職代行を利用しないと辞められない」スタッフがいるという状況に、職場のスタッフは、職場環境を見直す必要があるとも言えます。
デメリットその④法的な問題に触れるリスク
退職代行サービスは、「誰が運営しているか」でサービス内容も大きく変わってきます。
運営元は、大きく分けて以下の3種類。
- 弁護士によるもの
- 労働組合や労働団体によるもの
- 民間の企業によるもの
3つの運営元のサービス内容を簡単にまとめると、以下の通り。
- 弁護士による退職代行:法律の専門家が手続きを代行してくれる
- 労働組合や労働団体による退職代行:労働に関する問題を専門に扱う団体がサポート
- 民間の退職代行業者:専門のサービスを提供するプロが手続きを代行
単に「退職」と言っても、労働法が関わってきます。
職場と何かのトラブルがある際の退職手続きには、注意が必要な場合も。
弁護士運営でない退職代行業者を利用した場合は、法的な問題が発生するリスクも少なからずあります。
数ある退職代行業者の中でも、違法なサービスを利用した場合は、こちら側も後に、法的なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
サービスを選択する際は、「弁護士運営」でなくても「弁護士監修」のサービスを選ぶことがベスト。
もっと言うと、弁護士監修でも、弁護士の名前等が明確になっているものが安心です。
デメリットその⑤費用がかかる
退職代行サービスの利用には、当たり前ですが費用がかかります。
退職代行サービスの気になる「費用の相場」を紹介します。
退職代行サービスを利用した際の、費用の相場を種類別にまとめてみました。
運営元 | 費用の相場 |
---|---|
弁護士 | 50,000〜100,000円 |
労働組合 | 25,000〜30,000円 |
民間の企業 | 20,000〜50,000円 |
一般的に、自分に変わって退職代行業者に「退職の意思を伝えてもらいたいだけ」の場合、労働組合もしくは、民間企業を選べば問題ありません。
民間企業の場合、退職完了まで費用が一律で定められています。
追加費用がかからないことが利用規約にも明記されている業者も。
安心した料金設定ですよね。
退職代行で失敗・後悔しないためのポイント4つ
デメリットばかり紹介してきましたが、これらのデメリットを避けるためにも失敗、後悔しないポイントを紹介します。
信頼できるサービス選ぶ
まずは、数ある退職代行業者の中でも信頼できるサービスを選択することが重要。
そのために、口コミや評価をチェックしていくことも大切ですね。
このブログでも、さまざまな退職代行サービスについて詳しく調べてまとめています。
ここで、当ブログがおすすめできるサービスを紹介しておきます。
聞いたことのある方も多いと思いますが、業界最大手の「退職代行モームリ」です。
簡単に、このサービスの特徴をまとめると以下の通り。
- 朝の情報番組等、メディアで紹介されることも多く、利用者が多い
- 代表が顔出しでYouTubeを投稿、実際の退職代行の様子も分かる
東京のアルバトロスが運営している退職代行「モームリ」での例年の利用者数は1ヶ月につき200人。しかし今年の4月はなんと1,400人が利用しました。そのうち200人は新卒採用者で、6割が20代~30代の利用者。若い世代を中心に退職代行サービスを利用しているようです。
引用:yahoo!ニュース
退職代行モームリは、YouTube投稿だけでなくSNSにも力を入れており、利用者のサービスに対する不安を解決しています。
業界内ではグレーなものも多い中、かなり透明性を高くしており、自信のあるサービスと言えますよね。
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法的なリスクを避ける
退職代行サービスを利用する際には、「非弁行為」のリスクがあるものに気をつけることも大切です。
非弁行為とは…
「弁護士資格を持たない者」が法律事務を行うこと。これは、法律によって禁じられている。
退職代行サービスにおける、「非弁行為」の一例を紹介します。
- 法律相談の提供:退職に関する法的な助言や指南を提供する行為。
- 労働トラブルの代理交渉:退職に関する労働紛争や交渉を、法律の専門知識を必要とする形で代理する行為。特に、退職の交渉過程での法的要素が強い場合。
退職代行サービスは、これらの活動に対しては通常関与せず、主に「退職意志の伝達」や「基本的な交渉サポート」に留まることが多いです。
もし、あなたと職場の間でなんらかの労働トラブルがある場合は「弁護士運営」のサービスを選択する方が安心と言えます。
そうでない場合は、「弁護士運営」でなくても、せめて「弁護士監修」のサービスを選ぶことがベスト。
もっと言うと、弁護士監修でも、弁護士の名前等が明確になっているものが安心です。
サポート体制をきちんと確認する
利用するサービスが決まったら、公式サイトから「利用規約」を読み込んでください。
利用規約とは、サービス提供者とそのサービスを利用するユーザー間の権利、義務、ルールを定めた契約文書のこと。
より詳しく、「料金と支払い条件」や「免責事項」「キャンセル規定」などが詳しく記載されています。
「追加で費用を請求されることはないか」「サービス提供者が責任を負わない事項や条件は何か」など、事前にきちんと確認して依頼してくださいね。
そうすることで、「こんなはずじゃなかった!!」を防ぐことができます。
事前に職場の規定を確認
退職代行のサービス選択だけでなく、いま自分が所属している職場の決まりも事前にチェックしておきましょう。
具体的に把握しておきたいことは、以下のとおり。
- 退職通知期間:退職希望日の何日前までに退職の意向を伝えなければならないか(※労働基準法では、少なくとも2週間前)
- 退職金制度:退職金が支給される条件、計算方法、支給時期など。
- 有給休暇の取得:退職前に残っている有給休暇をいつ、どのように消化するかのルール。
- 社内規定の返却物:退職時に返却が必要な物品のリストとその手続き
これらの決まり事に関しては、職場の「就業規則」を確認してみてください。
私も総合病院に勤めていましたが、病棟の誰でも手に取れる棚に、就業規則が記載されたファイルがありました。
退職を決めてからは、退職の流れや退職金等を確認するために夜勤中とかによく読んでいました。
退職代行サービスを利用した方が良い看護師の特徴
精神的に辛い場合
看護師としての仕事は、命を救うという重要な役割を担っています。
非常にやりがいを感じる一方で、心身の負担もかなり大きいですよね。
私も7年間急性期病院の病棟勤務をしていたので、よく分かります。
毎日「薬を間違えたらどうしよう…」「今日の夜勤は看取りが無いといいな…」と、精神的に疲弊しながら勤務していました。
さらに、残業が当たり前の長時間勤務、高い精神的プレッシャー、患者さんのケアに関するストレスは、日々の業務の中で積み重なりますよね。
もしもあなたが「もう限界かも…!」と感じているなら、退職代行サービスを検討してみて下さい。
退職までスムーズに、健康的な次のステップへと進むことができますよ。
過度の労働状況
看護師の職場環境ってブラックなところが多いですよね。
特に、本来であれば給料が発生する時間外労働が多いですよね。
私の病棟も数時間の残業は当たり前、朝の情報収集の前残業の時間も当たり前でした。
特に新人のうちは、先輩より早く来て情報をとっている姿勢を見せないと冷ややかな目で見られる…。
(前日に残業して情報取っているかもしれないのに…)
さらには、看護師特有の厳しい指導もありますよね。特に問題になるのが、パワハラ。
もしあなたがこういった環境で勤務しているのならば、継続的な過労は判断力を低下させてしまうことも忘れずに。
自己アドボカシー(自己を守る行動)が困難になる場合もあります。
自分を守るためにも退職代行サービスなり決して無理をしすぎず、誰かに頼ってくださいね。
退職交渉が難しい場合
病院が退職を認めてくれない、または引き留めが強い場合も退職代行サービスが有効です。
「今は人が少ないから退職をもう少し先にしてくれない?」
看護師業界では、あるあるな引き留めフレーズですよね。
こういう場合、人が充足することはまず無いので、結局ズルズルとやめられないパターンが多いです。
私の職場でも3年目の時に、退職交渉をして引き留められ続け、結局ズルズルと7年目になり、後悔している先輩がいました…。
退職代行はデメリットもあるけど、退職までスムーズにでき、看護師の利用者数も多いサービス
この記事をまとめると、退職代行サービスのデメリットは以下の通り。
- コミュニケーションの問題: 職場との直接的なコミュニケーションが減り、誤解が生じやすくなる。
- 退職金や有給の問題: 退職代行を通じて手続きを行う場合、退職金や有給取得がスムーズに進まないことがある。
- 職場との信頼関係の喪失: 退職代行サービスの利用は、職場との信頼関係を損なうこともある。
- 法的リスク: 弁護士が運営していない退職代行サービスを利用する場合、法的な問題が発生するリスクがある。
- 費用がかかる: 退職代行サービスには一定の費用がかかる。
これらのデメリットを避けるには、上記にまとめた「退職代行で失敗・後悔しないためのポイント4つ」を読んで、慎重にサービスを選んでくださいね。
退職代行サービスを利用することで、ストレスを最小限に抑えることができます。
自分に合う職場は必ずあるはず。新しいキャリアへの一歩をスムーズに踏み出しましょう。